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胸が膨らみ、ウエストが括れ、尻が張り出す。同じ女性身体の三つの部位が異なる量で異なる方向に膨らむ。胸・・尻という三つの円が異なる径を描き、横から見れば波打ち、正面から見れば中央が締まる。体型の凹凸とは、この身体表面の抑揚そのものを指す日本語表現で、砂時計型・メリハリ体型と類義に用いられる。

体型の凹凸とは、胸・くびれなどの部位のサイズ差が明瞭で、身体表面に強い抑揚のある体型を指す日本語の俗称である。漢字表記は「凹凸」、より語的には「メリハリ体型」、英語では hourglass figure(砂時計型)と呼ばれる。女性身体の理想形のひとつとして長く美の基準として機能してきた身体表象である。

構成要素

凹凸体型を構成する要素は、第一に胸の膨らみ、第二にウエストの括れ、第三に尻の張り出しの三つである。これらが連動して、上から胸→ウエスト→尻という三つの輪郭の山と谷を作る。

胸の膨らみは巨乳爆乳とは独立した概念で、胸サイズが大きくなくとも胸郭から前方に張り出す立体感があれば凹凸の上端を構成する。くびれはウエストヒップ比(WHR)の小ささで定量化される、体幹側面の窪みである。の張り出しは、腰から尻にかけての後方への突出を指し、美尻美脚の評価軸と連動する。

三要素の比率がバランス良く、かつ各要素が標準より強調された場合、強い凹凸を持つ体型となる。胸 88・ウエスト 58・尻 88 のいわゆる B88-W58-H88 のような数値表現は、サイズの絶対値より三者間の比率に意味がある。

進化心理学的議論

凹凸体型がなぜ普遍的な魅力を持つかについて、進化心理学の領域では[要出典]ウエストヒップ比(WHR)を中心とする議論が長く展開されてきた。デヴェンドラ・シンは 1993 年の研究で、WHR 0.7 前後が文化を超えて健康・生殖能力の指標として認識されるとした。WHR が低い(腰が括れた)女性身体は、生殖器の健康・脂肪代謝の良さ・若さの記号として進化的に選好されてきた、というのが基本的な議論である。

しかし、この議論には批判も多い。理想とされる WHR は地域・時代で変動し、サブサハラアフリカ・南太平洋諸島・古代欧州の美術においては、より高い WHR の体型が美とされた。肉付きの全体量・脂肪分布のあり方は社会経済的状況と相関しており、飢餓と食料不足の地域では肉付きの厚い体型が、飽食の現代欧米では痩身が、それぞれ美とされる傾向が強い。凹凸体型の魅力は、生物学的基盤の上に文化的構築が重ねられた複合現象として理解するのが妥当である。

文化史

凹凸体型を理想とする美意識は、欧米の歴史で繰り返し再生産されてきた。ルネサンス絵画における女性像、19 世紀のコルセット文化、1950 年代のマリリン・モンローに象徴されるグラマラス女性像、1990-2000 年代のボディコン文化と連動した強い凹凸の理想化、いずれも砂時計型を美の中核に据えた歴史である。

日本では、伝統的美意識は凹凸より直線的な体型(下げ髪・撫で・なで腰の和装美)を理想とし、明治以降の洋装化と戦後のグラマラス文化導入によって凹凸体型が新たな理想として浮上した。1960 年代以降、グラビア・モデルの世界では洋型ボディが標準化し、和型の直線的体型と並存して二つの理想が共存する状況が現代まで続いている。

アダルト作品の主流体型もこの二極の間で揺れてきた。1980 年代のボイン・グラマラス系から、1990 年代後半以降のスレンダー小柄系の浮上、2000 年代の素人系・JK 系、2010 年代以降の多様化と、嗜好は分化を続けている。凹凸体型は普遍的に評価される一方、それのみが理想ではなくなっている。

派生形態

  • 砂時計型: 凹凸の最も典型的な形態
  • メリハリ体型: 凹凸の口語表現
  • グラマラス: 凹凸+大きさが両立した体型
  • 出るとこ出てる体型: 凹凸の俗な表現

関連項目

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参考文献

  1. デヴェンドラ・シン 『進化心理学から考える美の基準』 心理学評論 (1993)
  2. ウンベルト・エーコ 『美の歴史』 東洋書林 (2005)
  3. 渋沢龍彦 『肉体の悪魔』 河出書房新社 (1980)

別名

  • 凹凸
  • メリハリ体型
  • 砂時計型
  • hourglass figure
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