胸の下から骨盤 までの間、衣服を脱がせれば最初に露わになる、最も柔らかい体幹の前面。くびれ の有無、ふっくらと膨らんだ柔らかさ、引き締まった腹筋、または妊娠中の張ったお腹。一つの部位でありながら、状態の違いごとに別個の嗜好を呼び起こす領域がある。それが性表象としての腹部である。
腹部(ふくぶ)とは、胸郭の下端から骨盤 の上端までの体幹前面領域の解剖学的呼称である。本項では性表象における役割、状態別の嗜好分化(ぽっこりお腹・腹筋・妊娠腹 など)、AV ・エロ漫画 での描写の標準的展開を扱う。
解剖
腹部は、胸郭下端(肋骨下縁)から骨盤上縁までの体幹前面を指す。皮下には腹直筋・腹斜筋などの腹壁筋群があり、その内側に腹膜と内臓(胃・腸・子宮 ・膀胱など)を収納する。中央にはへそ があり、これが視覚的な構造の中心点となる。
筋肉の発達度と皮下脂肪の量に応じて、表面の形状は大きく変化する。引き締まった腹筋(シックスパック)、平坦な腹部、ふっくらと膨らんだ腹部、妊娠中の張った腹部、など複数の状態が成立する。
性表象における役割
腹部は、(1) 胸 と腰回り を視覚的に接続する中間部位、(2) へそ を中心とした単独の視覚的焦点、(3) 服を捲ったり下げたりすることで露わになる「日常から性的領域への入り口」、(4) くびれ の評価ポイント、として性表象に組み込まれる。
エロ漫画 ・AV では、服を捲り上げて腹部を露出させる描写が「次に何かが起こる」前兆として頻繁に用いられる。腹部の露出が独立した性的フォーカスというより、性的場面の導入記号として機能する側面が強い。
状態別の嗜好分化
腹部に関する嗜好は、状態別に細分化されている。(1) 引き締まった腹筋(腹筋フェチ・スレンダー嗜好):運動経験のあるキャラクター、若い体力勝負の女性像と結びつく。(2) ぽっこりお腹・ふんわりお腹(ぽっちゃり 系):柔らかさ・包容感・健康的な体型の象徴として愛好される。(3) 妊娠腹:性的場面の結果としての妊娠 の身体的徴表として、独立した強いフェチを形成する。
これらは互いに反対方向の嗜好にも思えるが、いずれも「腹部の特定の状態」を性的意味に読み替える点では同じ構造を持つ。共通項は、「腹部の状態が物語の段階・キャラクターの属性を示す記号」として機能することにある。
AV ・エロ漫画での描写
AV では、(1) 前戯 中の腹部撫で、(2) 中出し 後の腹部の浮腫・膨張描写、(3) 妊娠もの ・孕ませ 系での膨らんだ腹部、が定型化している。
エロ漫画 では描写の自由度が高く、(1) 子宮の中の精液量を腹部の膨らみで描く「腹ボテ」演出、(2) 挿入の深さを腹部の隆起で表現する「腹凸」表現、などの独自表現が発展している。これらは生理学的にはほぼ起こりえないが、視覚的記号として広く受容されている要出典。
関連項目
最終更新
参考文献
- 『プロメテウス解剖学アトラス 頸部・胸部・腹部・骨盤部』 医学書院 (2017)
- 『現代エロマンガ表現論』 太田出版 (2017)
別名
- 腹部
- お腹
- abdomen
- ぽっこりお腹
- お腹フェチ